すきやきなべは鉄製の物が好まれ、
中でも鋳鉄とよばれる鋳物のものが人気です。
一般的な鍋の場合、熱は火力に左右され、
牛脂をひき、割り下と野菜を煮込み、
牛肉を入れと、食材を入れるたびに
温度が下がりやすく、
鍋の場所によっても火が通るまでの調理に
ムラができやすくなります。
その点、鋳造で製作されたすき焼き鍋は、
肉厚で蓄熱性が高いので、多くの熱を鍋全体で放出し、
食材を投入しても温度が下がりにくく、
野菜も肉もベストなタイミングで火が通リます。
鉄鍋は重くて扱いにくいと言われることもありますが、
現代社会では不足気味になりやすいと言われる鉄分も
調理をしているうちに補うことができるので
冬のすき焼きは一石二鳥というわけなのです。 |